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繋いでいくということ

9月から11月にかけ毎月のイベント出展を無事に終え、
ようやく落ち着いた11月の末。


育陶園の代表であり親方でもある父が、
急に体調不良を訴え、その日のうちに入院という事態がおきました。

10年以上前に父は自分の妹へ、肝臓移植という大きな手術をしました。
そしてその数年後に倒れた脳梗塞以来の入院に、家族も工房も騒然となりました。
幸い軽度の"脳溢血"という診断で、さらに本人の回復も早かったことから
1週間程度で退院となりましたが、
今回の入院は、これから直面する"世代交代"についてを改めて考えさせられました。

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私たち育陶園の強みはなんといっても、父を筆頭に、30年、20年以上のベテランの
それも技術力の高い職人がいるということです。

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そしてその先輩から直に学んできた、私と同年代で10年以上の中堅から最近入ってきた若手と、
しっかりとバトンを受け継ぐ人たちがいます。

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これまでの基盤づくりが、きちんと足元を固めてきたという事の
再確認をすることができました。

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それでも、課題は山積みです。
理想の生産を維持し、技術や原材料の研究をする為に必要な職人の確保。
全体を通しての会社の"想いと数字"の共有。
一人ひとりの職人やスタッフの意識や感性を高める為の体制が、まだまだ整備途中です。

ものづくりをする上で必要なこと、
私が最近思うのは"人づくり"だなと感じます。
つくる人がいて、モノが生まれる。
その人をきちんと育て、次の世代へその技術や知恵を渡すことが
私たちの"壺屋焼"を未来へと繋げることになり、
振り返ったときさらに長い"伝統"という道が出来てくるものだと思います。

安定した技術力を持つ職人を"育てる"という事と、その育った職人たちがずっと
"仕事をし続ける"という事は
とてつもなく長い時間と、それを育んでいく環境が必要です。

そしてその時間と環境を作るためには
これからの私たち会社としての体制、姿勢が重要になってきます。

技術を磨く場所、教える職人、美的感性と人間性を磨くための学び。
安定した雇用体制。
私たちはしっかりとその整備に取り組んでいかなければなりません。

改めて私たちの仕事において、一人ひとりの"人"の大切さを考えさせられました。

万が一の時に、備えられるような準備と心構えを持つ。

どんな困難がきてもそれを受け止め、
最善を尽くすことができるような体制づくりを
改めて行っていくという事の大切さを、
父が倒れたこの日、改めて心に刻みました。


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これは土作り*
こうして土を皆で練り直して作っていくことで、土の大切さを学びます*

小さな仕事一つ一つに、ちゃんと意味や想いがある。
それをきちんと伝えていけたらいいですね。

(2015年12月 4日)



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