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■展示会のお知らせー壺屋焼新進気鋭作家10人展ー

今週金曜日から、育陶園の7代目"高江洲尚平"が参加する

壺屋焼の若手組合員の展示会がはじまります。

【壺屋焼新進気鋭作家10人展】

日時:2016年1月22日(金)~31日(日)  9:00~18:00

場所:那覇市伝統工芸館ギャラリー(企画展示室)にて

【詳細はこちら表示をクリック】


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この展示会にあたり、今回製作にあたった7代目高江洲尚平にインタビューしてみました!


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■今回の展示会のテーマやコンセプトはありますか?

―うん、そうですね。

 "非日常を楽しむ器"ですね。

 この器を使いながら、海賊になってみたり

 落ちぶれた貴族の王様になってみたり(笑)、そんな妄想を掻き立てるような器を作りました。
 


■今回の作品のみどころや、ここに注目してほしいところはありますか?

ーゴブレットを作ったのですが、脚の表現をこだわりました。


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 本物の王様が使うようなゴブレットということで、映画のシーンや色々な画像を

 元にそれを再現しています。

 あとは、風合いですね。

 わざと土の質感を感じさせないような、

 金属や鉄などの重厚感をめざしました。

 ただ、釉薬に関してはこれまで使っている材料を元に、 配合などを変えて表現しています。

 さらに形だけでなく装飾に関しては、ヨーロッパに行ったときに興味をひかれた

 レリーフやエンブレムなどの中世ヨーロッパの世界観からも影響を受けたかもしれませんね。

 ちょっと大げさかもしれませんけど。

 その世界観と、自分の身近にある物を掛け合わせた感じですかね。

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作品は主に"タックワァーサー"という技法を使用。文様の形を作って一つ一つ貼り付けている。

その文様のモチーフにしているのが沖縄ではお馴染みの

"家守(ヤールー)"であったり、"ヤンバル手長黄金""ヒージャー(ヤギ)"、そしてよく古典で用いられる"龍"などが貼り付けられている。


■大変だったところや時間がかかったところは?

ー自分は時間が無くなってからじゃないと動けない人間で、

 今回もまた時間がない中で追われながらやった感じなんですが

 自分はその方が集中力が高まるので、結果的にはなんとか間に合わせたところですかね。

 あと、自分のイメージの中にあるつぎはぎの素材を実際形にするまでには、やっぱり時間がかかりますね。

 途中でちょっと妥協してしまう部分が出てきてしまって、そうならないよう

 自分のテンションを高めていかないといけないところはちょっと大変でした。

 でも、今回この企画を一緒にサポートしてくれた仲間が尻を叩いてくれたおかげで

 なんとかここまでつくりこめたかな。というのはあります。

■楽しかったこと、おもしろかったところはなんですか?

―とにかく本当に今の自分の作りたかったものを作ったところです!

 すべて壺屋焼の技法を使って、従来の壺屋焼のイメージとはまた違う 

 表現ができたことも面白かったです。

■最後に何か伝えたいことは?

ー伝えたいというか、感じてほしいことは

 自分の中で妄想を膨らませながら

 楽しんでほしい。遊んでほしいということですね。
 

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私たち育陶園では、先人たちがつくってきたこれまでの壺屋焼の技法や想いを、しっかりと受け継ぎながら、

今の時代を生きる、自分たちらしい壺屋焼を作っていきたいと考えています。

そしてこういった展示会では、"日常"ではなく"心の遊び"や"心のゆとり"の部分を表現していきたいと思っています。

そしてまた、その中から生まれたものを、"日常"の器などに落とし込めたらいいなぁと思います。

今回の10人展は、これからの壺屋の未来を担う陶工たちの"今の表現"を見ることもできる、

見所満載の展示会となっています。(販売も行っております)

また、常設のギャラリーでは壺屋焼、紅型、首里織、琉球ガラス、琉球漆器など

重厚感のある先人たちの逸品も見ることができます。

今と昔。

これからの担い手達に、どう受継がれていくのか、それを垣間見ることのできる場になっています。

ぜひこの期間に足をお運びくださいませ!

(2016年1月19日)



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