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ターンテーブルの獅子たち

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シーサーの足の裏をみたことがありますか?
お店の奥の工房で窯入れの様子を見せてもらっていたら、足の裏をスポンジで拭いていました。足裏はきれいにしておかないと、焼くときに窯にくっついてしまうそうです。
ズンとした顔の重量感のわりに、ペタリッとしていて小型の動物のようなカタチで愛くるしい足裏。
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そもそもシーサーの原型はライオン。その発祥地は古代オリエントやインドとされており、権威の象徴や魔除けとして王宮などに据えられていました。やがて、シルクロードを経てアジアやヨーロッパへと時をかけて沖縄へも伝わってきたそうです。
王さまの墓を守る獅子として、ある時には集落を守る村獅子として。時には軍人さんや観光の方へのお土産として。時代にあわせてどんどん変わっていくシーサーですが沖縄のココロそのものであって、やちむんの原点・壺屋で今も作り伝えてられています。私は壺屋にきてから十年ほどたちますが、存在の表情はそのままに、色も形も大きさも技術も存在の意味そのものも進化していくシーサーの勢いに魅力を感じています。
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このときの獅子は高さ36㎝の獅子、釉薬は辰砂釉。ターンテーブルで回りながらの釉薬掛け。ムラなく細かいところまで色がのるようコンプレッサーから釉薬の出る具合を調整しながらかけているそうです。コンプレッサーを使わない時代は、釉薬にどぶっとつけたり、上からかけたりしていたそうです。
次々とくるくる回され、お化粧されて窯入り。白っぽく灰色ですが、窯から出るときには、透明感あるみどり色に変化しています。
火をつけてじわじわと1200℃以上まであがり、三日後には窯からでてきます、楽しみです。

 原点を掘り起こしつつ進化させていきたいという職人さんの想いのもとでうまれたシーサーたち、元気いっぱいお店にやってきます。

 (高江洲朋美)


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(2017年8月28日)



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