最近の記事
カテゴリー
これまでの記事

お盆がはじまりました。ウンケージューシー。

IMG_2550.JPGIMG_2558.JPG
「これは啓子流よぉ~簡単にできちゃうわよ」
と、なーべーらー(へちま)料理を作っていた女将・啓子さん。ピーラーで皮をむいて多めの油で炒めてから味噌で味付けをします。なーべーらーは水分が多くて、暑い日にはとても食べやすくて元気が出る食材。
昨日はウンケー(お盆のお迎えの日)で、お迎えのごちそうの準備をしていました。沖縄のお盆は旧暦にあわせていて、今年は9月3日~5日。
仏壇にはパインやドラゴンフルーツなどの果物に餅、さとうきびや島酒など飾ります。ひとつひとつに意味があるのですがおじぃさんやおばぁさんが好きだったお菓子屋やお酒などもお供えするそうです。私のように「うちなー嫁」になった県外出身の友人とお供えについて話していたら、「お盆中は、六人分の朝・昼・晩の食事とその合間におやつを三回もお供えする準備がたいへん」と顔をしかめていました。
このように各家庭、各地域によってお供えするものや手順もさまざまのようですが、ウンケーの日にほとんどの地域でかかせないのは「ウンケージューシー」。
ジューシーとは沖縄の炊き込みご飯で、家庭によって具材も味付けもさまざまです。お盆にかぎらず、ふだんの食卓にもでる定番メニューで沖縄そばやさんには必ずといっていいほどあります。
毎年の啓子さんのウンケージューシーは豚出汁を効かせた醤油ベースの味付けに、豚肉、シイタケ、ニンジン、かまぼこ、あげ、そして仕上げの彩りにネギ。ちなみに昨年は彩りに枝豆がはいっていました。「なんでも彩りが大事よ」と料理がおいしくみえる工夫をいつも教えてもらっています。

IMG_2601.JPG
IMG_2572.JPG
「よく来てくれました。ゆっくりしていってねぇ」
仏壇にジューシーなどをうさげて(お供え)、みんなでうーとーとー(手をあわせること)。
それから、仏壇前でワイワイとごちそうをいただきます。

こういった行事のたびに啓子さんから教えていただいているのですが、啓子さんが横浜から嫁いだころはお義母さんや親戚のおばさんがそろって教えてくれて、沖縄色がもっと濃かったようです。
変わらないことのひとつに、行事のたびに親族以外の県内外のお客さんや友人などが参加していること。快く受け入れてくれる高江洲の雰囲気に居心地のよさを感じている人は多いと思います。私もここへ嫁ぐ前から清明祭やお盆に参加させてもらっていました。

こういった今までの習わしに、啓子さんの豪快さと華やかさが入り混じった高江洲流。ここに根付いていることを学べることにとても感謝しています。といっても、今は啓子さんが美味しいものも道具も準備してくれるので安心してばかり。しっかり記録をとっておかないと、と思いながらすっかり忘れて今年も手を合わせるばかり。でもまだ今日は「ナカヌヒ―(二日目)」。なのでしっかりノートにまとめておくつもりです。
ちなみにナカヌヒ―には、ぜんざいをおやつとしてお供えする日です。さきほど台所に行ったらすでに、おいしい金時豆がコトコト炊いてありました。
今夜も楽しみです。  (高江洲朋美)
IMG_2545.JPG


(2017年9月 4日)



【育陶園日誌】トップページに戻る