お便り
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2019.7. 8 沖縄の景色
今日は七月八日、那覇(78)の日で、毎年恒例の"那覇の日の大掃除"でした。
昨夜は、空中の雨を絞りだしているような大降りでしたが、今朝は青空広がり気持ちのいい掃除日和でした。
博物館や壺屋陶器組合、通り会、町民会や地域の皆さんで一斉にやちむん通りの清掃、東ヌ窯と南窯も草木の伐採をおこないます。
私たちは南窯で、草刈り機や鎌で刈り取られた草木を袋へいれたり、運んだりする作業を行いました。梅雨の間にすくすく成長した、実のついた月桃や大きな葉のクワズイモなどがすっかり生い茂っていました。大雨で地面はとても柔らかくなっており、小さな草は抜きやすくなっていました。
みなさんでいい汗ながして気持ちがよく、何十袋にもなった伐採ででた草木の袋をみて、すっきり。とはいえ、へとへとになりました。草木の袋を引きずりながら斜面をいったりきたり運んでいるうちに、かつては窯入れや窯出し作業などで、職人さんが甕を抱えたり、頭にのせたりして、たくさん往復されたのだろうなと、当時の方々を想いました。
南窯(フェーヌカマといいます)は、主に酒甕、水甕、厨子などを焼く荒焼専用の登り窯です。
壺屋に現存する唯一の登り窯で、窯の脇のでこぼこ道を上まで上ってみることができます。(急斜面で滑りやすいのでお気をつけください)
崩れている部分もありますが、戦前の壺屋の面影がありますのでぜひお立ち寄りいただけたらと思います。がじゅまるの大木の木陰も気持ちがよいです。
朋美