お便り

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2019.9.24 沖縄の景色

【いつもより大きな器2】

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台風が通りすぎてから涼しくなり始めたけども、まだまだお日様の日差し強く、暑さを感じる沖縄です。九月に入ってから、平日の夕暮れ時には壺屋自治会館の広場から、太鼓と鐘の音とともに子供たちのにぎやかな声が聞こえてきます。
10月13日の「那覇祭り」で行われる大綱引きにむけて、壺屋からの応援隊としての旗頭の練習がはじまりました。
夕方、学校帰りのこどもたちが集まって、太鼓や鐘、ほら貝を鳴らします。練習の後には、ご褒美のアイスをもらえるという特典もあって、我が家の子供たちは張り切って参加しています。
練習へ行く前に、工房を通ると康雄さんが先日の"大きな器"の続きの作業をしていました。
釉薬をかけた表面へ、先端の鋭いナイフを入れています。よく見ると、器の向こうが見えます。透かし彫りを施してありました。
湿度なども考えながら、土と釉薬の乾き具合の最もよいタイミングで彫るそうです。硬すぎると割れてしまったり、彫るのに時間がかかったり、柔らかすぎても彫りづらいそうです。
それにしても、かっこいい眼差しです。

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いつもよりも真剣で集中している康雄さん。こどもたちも、ピリリとした空気を感じてなのか、話しかけることもなく見つめていました。
一時間の旗頭の練習を終えて帰ってくると作業はまだ続いていて、座布団の上に器を転がしながら彫っていました。
ナイフが彫り込まれるたびに、ぎゅっと体に力が入るような、食べ終わったアイスの棒をガジガジしながら眺めていました。

先日、土から形になっていくのをみていて、巨人のやゾウさんのコップかな?、たくさんの花を入れる器!?と子供たちがいろいろなイメージをしていましたが、穴があいてしまったので、その用途のものではなさそうです。

大きな器、完成がもうすぐになってきました!楽しみです。

(朋美)


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