お便り
letter
2020.2.29 育陶園のこと
備忘録を更新しなくなって、半年経っていました。
色々言い訳はありますが、9月からの怒涛のイベントに
なかなかゆっくり振り返る時間がなかったのが、一番の原因です、、、
暖かい(というより暑い)2月でしたが、いつものように工房の桜は咲いていました*
さて、明日から3月ですが、
新型コロナウイルスという、見えない不安に覆われて
なかなか気持ちが晴れない、ここ数週間です。
3月は私たち育陶園にとって、一番の繁忙期の季節なのですが、
今年はすでに、ムーンビーチホテルで開催される、全島陶器市が中止になったり
例年だと、これからの移動時期での記念品で忙しいはずなのですが、
これからどれだけ影響が出てくるのか、さっぱりわからず、
わからないということが、不安ではあります。
ただ、これからも自然災害や社会情勢によっての影響で、
今回のように経済に大きな影響を及ぼす自体はやってくると思います。
どんな事態がやってきても、今できる最大限の事を考えながら、
それに取り組み、コツコツと続けることしかできません。
昨日、ある事業の報告会に卒業生として、少しお話する機会があって参加したのですが、
その時にお取引先様でもある、ゆいまーる沖縄の鈴木社長の話に出てきた
「生き物の進化」についてがとても印象に残りました。
変わりゆく環境の中で、「適応」できた生物だけが今の世に残っている。
それはこの工芸業界ともとても似ていて、適応できなかったものは淘汰され、適応できたものは生き残る。
なので、変化していく環境に、どう私たちは対応して生き残っていくかが、
今後の壺屋焼を次の世代へと繋いでいく、鍵になるなと、改めて感じました。
時代の変化をしっかりと感じとりながら、今の世の中に必要とされる存在であるように
作るデザインや形だけでなく、その「作る」ということから見つめ直していく時かもしれません。
それにしても工房のある、壺屋の裏路地を歩くと、
今のこの状況を忘れてしまうくらい、ゆったりと穏やかであたたかな空気が流れ、
張り詰めていた緊張が、一瞬解きほぐされる。そんな気がします。
この景色はこれからも変わって欲しくない、
私の一番守りたい景色の一つです。
2020.2月の賄い。 ひじきとごぼうが、これでもかっていうくらいのってて
ボリュームたっぷりで、パワーチャージできました!
若菜