お便り

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2022.11.16 育陶園のこと

小学校への出張講座でした**

 こんにちは、
久しぶりの記事です。七代目嫁の高江洲朋美です。

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 今日は、壺屋小学校二年生へ「壺屋焼と育陶園の取り組み」について、
お話してきました。私は写真撮影や販売がメインのため、作りに関しては職人さんから聞いた知識ですが、
育陶園のいいトコロを話してほしいとのことのことで、私の視点からお話しました。


  地元の子供たちなので、
「やちむんを作ったことあるよ!」
「おうちにあるよ!」
と、壺屋焼に日ごろからふれている子供たちが多かったです。

やちむんがどんな風に作られているのか、そしてどんな流れで食卓まで届くのか。
土から食卓の器に変身していく姿を通して、
たくさんの人の手や自然の力が関わっていることをお話ししました。

 先代が作ってきた技法、形を繋ぎつつ、進化していくこと。
たとえば、シーサーを作る石膏型の技術を用いて、
tuiオブジェや香炉獅子、水木しげるさんのシーサーが出来上がっています。
シーサーは玄関先や門に設置して守るものとしての役割がメインでしたが、
その役割に加えて、最近では部屋の雰囲気に合わせて好きな場所へオブジェとして置くかたが増えています。
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事前に工房の職人さんに製造のことをいろいろと
教えてもらい、自分自身にとっても学ぶ機会となりました。

道具も手作りというのは知っていましたが、
飛び鉋の道具や搔き落としのチョウコクトーも鉄のプレートや時計のゼンマイ部分を加工した道具。
サイズを測るためのトンボは、木の板を削って長さを調整して、たくさんあるサイズに対応できるだけの数のトンボを手作りしています。
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また、ロクロを引く手は、摩擦で指紋がなくなってしまう、
冬は早く土が乾燥するから、保管に気を付けている。

などなど、、
工房での作業をしっているつもりでも、想っていた以上に手間ひまがかかっており、
知らないことがまだまだたくさんある!と思いました。

ひとつの「やちむん」ができあがるまでの背景は、非常にわくわくする作業工程です。
ブログなのか動画なのか、どんなカタチがいいのかは、まだわかりませんが、
職人さんのひとつひとつの、やちむんへの手をかける姿をもっと
みなさんへお伝えしたいな!と思いました。

育陶園にはスタッフが40名近くいます。
やちむんが、作る職人から販売スタッフへ、そしてみなさんの食卓へ辿り着くまでには、たくさんの温もりがこもってるなと、
今回話しをしながら、スタッフのみんな、やちむん通りを歩く人々、育陶園を訪ねてくださる方を思い出しながら、じんわりしました。


小一時間でしたが、
「重ねて焼いたらお皿はくっつかないですか?」
「値段はどうやって決めていますか?」

子供たちからの質問も、止まることなく手を挙げてくれて関心を持ってもらえてうれしい限りです。
陶器祭りで、いろんな窯元さんのヤチムンを見る視点が広がってもらえていたら!と思います。


そして、11/18㈮からは壺屋小学校で陶器祭り!

金曜日は、5・6年生が製作した陶器の販売もあるようで、私も子供の焼いたやちむんを
ゲットしに行くつもりです。

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朋美


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