お便り

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2023.2.25 育陶園のこと

育陶園 備忘録 2023.02.25

そういえば前に、備忘録つけてたな~と思いだし、
また途中でフェードアウトするかもだけど、記録として残したいので頑張ってみます!

最近のこと。

最近の工房の新たな動きとして、ロクロ成形以外のあらたな成形技法の確立。
というのをやっています。
主には「型」を使うタタラ(板状の陶器)を作ってからの押し型が多いのですが、タタラを作ることもけっこうな労働力なので、タタラ自体をなんとかもっと労力を使わずに作ることが出来ないモノかと、プレス機を使った製法を検討中です。
最初はこれ行ける!と思っていましたが、実際取組んでみると、テスト用の製本用プレス機では色々制限があり、なかなかやりたいことの検証ができず、なかなか一筋縄ではいきません。
また、プレス機でのタタラ作り以外にも、そもそもプレス機で型から器作れないかと試しているモノの、通常の石膏型だとプレスの圧力で石膏型がすぐにだめになってしまったり、型から土を外す工程で苦戦し、仕上がりがすごく歪んでしまうとか、、
なかなかうまくいかないモノです。
そして型以外には、「泥漿鋳込み」という鋳込みにの挑戦していますが、実際できたものの、一つの型から1日最大2~3個しか出来ないとか、全然生産効率悪い~という事が分かったり(型が複数あれば良いですが、その分場所もとるのですぐに複製はできず)、新しい事にチャレンジするのは、時間もお金もかかります。
ありがたいことに、このあらたな成形技法の確立は、助成事業を活用して取組んでいるので、工業試験場の皆さんの力も借りながら、それでもこんなに時間がかかり、一筋縄ではいかないというのを実感中であります。

でも、新しいことに挑戦するのって、楽しいです。
出来ないことが少しずつ出来たり、この過程の中で予想だにしなかった副産物がけっこう生まれたり。

コロナ渦だからとうことで、積極的に研究開発をおこない、研究開発部門まで立ち上げたのですが、この実験・研究・開発の取組みは、これからもずっと続いていきそうです。

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