お便り
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2024.11.19 育陶園のこと
育陶園が会社となって20期目という節目の年。
役員を入れると40名以上の結構な人数にもなってきたこともあって、今年はより一層心地よいチーム環境を整えたり、社員一人ひとりの心のメンタルもケアしていきたいと思い、まずはハラスメント講座を受けることにしました。
ハラスメント防止を強調しすぎると、昨今の何でもかんでもハラスメントみたいな事が言われすぎて、逆にコミュニケーションを阻害する事にならないかな?と言う心配もあったのですが、講師にお願いした、OPENER Management株式会社の六本木佳代子さんの人柄に、この方ならそんな心配なくお願いできると確信し、早速新たなスターを切った11月にハラスメント講座を実施する事になりました。
私は会社を運営するにあたって、絶対にやるべきことの一つとして、ハラスメントと言われる、いじめや嫌がらせ、相手の嫌がる事、不快にさせるような環境をつくらない。
というのを自分の中でかかげてきましたが、実際に若いころの自分の言動や、今を振り返っても「無意識・無自覚」に人を傷つけたり、嫌な気持ちにさせてしまっていたことはあるなと、自分自身でも実行することが難しいなと感じることがあります。
けれども、常に「相手をおもいやる」気持ちを心がけることで、だいぶそこに近づくことはできるのではないかとも思っています。
そして、このことを大切にする事で一番会社として恩恵をけることが、「生産性の向上」と「仕事の質の向上」に繋がるという事を身に染みて実感しています。
相手を悶々とさせたり、いやだな。という想いをさせないことって、けっこう地味にここに効いてくると現場を見ていても常に感じています。
ましてや、誰かが傷ついていて、それに対する対処をどうしたらよいかを考える時間って
考える方もつらく、その時間も生産性を失わせていることになっていて、見えないかもしれないですが、地味に大きいものです。
シンプルに、どう伝えたら相手が気持ちよく受け止めてくれるのか。
それを常に考えることがこのハラスメントの防止に繋がるのかなとも思いました。
大切なのはどんな相手の事も「否定」せず、相手と気持ちの良い人間関係の中で円滑に仕事をすることだなと改めて思いました。
私たち育陶園の中にも、本当に多様な能力を持った方々がいます。
それが時にはマイナスに受け止められることもありますが、別の角度から見れば、すごくプラスにかわることもあります。
そうやって悪く否定するような見方でなく、別の角度から見ることを心がけるだけでも、結果が大きく違っていくのではないかなと。
目に見えた仕事の効率化や、失敗を防ぐ為の策を考える事ももちろん大事ですが、やっぱり前提として、何か問題が発生した時も、誰かにその責任を問うのではなく、その前提となる仕組みを考えなおしたり、時には今ある環境でその問題を許容しながら徐々に改善を目指してみたり。
問題失敗を恐れずに、風通し良く、気持ちよく伝えあえる、進められる、意見を言い合え、お互いの意見を尊重しあえる、そんな会社を、職場を、チームを目指したいなと、改めて思いました。
ハラスメント講座と聞くと、少しドキッとしてしまうのですが、どう伝えたら、接したら、相手が気持ちよく受け止めてくれるのか。それを一人ひとりが日頃から心がける。当たり前だけど中々意識できていなかった事に気づかされる、とても良い時間をスタッフとともに過ごせた事に感謝です
次は、初の社内への産業カウンセラー設置を行います。こう言う取り組みが、今よりももっとよい職場環境を作り、良いモノづくりへと繋がることを信じて
心から、笑顔が溢れる職場づくりを目指します。
(代表 若菜)
「備忘録」は育陶園の社長・若菜による、社内の事や子育てや沖縄の暮らしの日々を綴った記録です。