壺屋やちむん通りの育陶園

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育陶園のあゆみ

高江洲家は先祖代々壺屋に土地を賜り、「壺屋焼」を作ってきました。
家系図が焼失してないのですが、口伝では現当主「高江洲忠」で六代目です。戦前は一時満州に移り住み、壺屋の地を離れていましたが、戦後無事に帰還し五代目で”現代の名工”となった「高江洲育男」が「高江洲製陶所」を設立。その後1988年に壺屋やちむん通りに店舗を構えた際に「育陶園」となりました。
「人も陶器も、ここで育ってより大きくなって欲しい」そんな想いの込められた名前だそうです。

五代目育男は、自身が満州でよそ者として来た身でありながら、そこの土地の人たちにあたたかく受け入れてもらった事を忘れず、壺屋に戻り工房を設立した際には、県外の職人をはじめて受け入れた工房だそうです。1970年代に登窯が使用できなくなった時にも、いち早く考え方を切替、「灯油窯・ガス窯」を導入したとも聞いています。
人を受け入れ、風習に囚われない考え方は、ここから来ているのかもしれません。

2006年の法人化を機に、育陶園は家族の勘や経験だけに頼る工房運営から、小さなモノづくりの工房が本格的に“経営”に向き合う段階へと歩みを進めました。
税理士をはじめ、その時々に外部の専門家の力を借りながら、工房や店舗の体制を整え、組織として少しずつ形をつくっていった時期でもあります。

その中で大切にしたのは、「壺屋に来てもらう」という育陶園の軸を明確にすることでした。
壺屋の魅力を最も体感できる場として陶芸体験工房を開き、これまで主軸だった卸販売から小売中心へとシフト。
自分たちの手でつくったやちむんを、丁寧にテーマを分けながら壺屋の店舗で販売するスタイルへと移行し、職人の工房から、地域を巻き込む“チームとしての育陶園”へと成長していきました。

現在では、育陶園本店、gumaguwa、Kamany、Etha、nan*ne、壺屋のいりぐちの6つの店舗をやちむん通り周辺に展開し、手仕事から生まれるやちむんの魅力を、より多角的に伝える取り組みを続けています。
お店だけでなく、工房や裏路地をめぐり、壺屋全体を味わえる仕組みづくりにも取り組むことで、点から面へと体験の幅を広げてきました。

壺屋焼とともに、壺屋という土地の景色を未来へつなぐこと。
小さな工房から始まった育陶園は、組織として、そしてチームとして、その営みをこれからも静かに積み重ねていきます。

 

高江洲家プロフィール

新垣(旧姓:高江洲)若菜
代表取締役

1982年   那覇市・壷屋生まれ
2001年   県立那覇西高校高校卒業
2003年   沖縄女子短期大学卒業
2018年   有限会社育陶園 取締役へ就任
2020年   有限会社育陶園 代表取締役へ就任

1982年那覇市・壷屋生まれ。沖縄女子短期大学卒業。
2003年家業である伝統工芸壺屋焼・育陶園に入社。
2006年の会社の法人化に伴い社内の整備をおこない、
既存の「育陶園」のブラッシュアップと共に、2009年に「guma guwa」
2011年に「Kamany」2020年に「Etha」という4つのブランドと
店舗を壺屋のやちむん通りにOPEN、小売りを中心とした利益率の高い
生産販売の仕組みを作り入社から10年で売上を2倍へと伸ばした。
雇用環境の改善にも努め完全有給取得の推奨、
部門によってはフレキシブルタイムの導入などをおこない、
働きやすい職場づくりの改革も日々行っている。
2020年に父の高江洲忠より事業を継承し有限会社育陶園の代表取締役へ就任した。
また地域活動として、壷屋やちむん通り会の活性化事業中心メンバーとして通り会から、壷屋という伝統ある地域の活性化の取組も行っている。

高江洲尚平
育陶園 七代目

1985年3月4日生
2000年   沖縄三育中学校卒業
2003年   沖縄三育高校卒業
2005年   京都伝統工芸大学校デザイン課卒業
家業の壺屋焼窯元「育陶園」に就職
2006年   育陶園獅子工房にて修行
2010年   育陶園ロクロ工房修行
2013年   旧沖縄三越 三越ギャラリーにて「壺屋焼・若手陶工展」へ出展
2015年   育陶園製造統括責任者に就任
2016年   那覇市伝統工芸館ギャラリーにて
「壺屋焼新進気鋭作家10人展」へ出展
那覇市伝統工芸館ギャラリーにて初の単独個展

育陶園陶主・高江洲家の長男として生まれ家業を継ぐ。
10年間の工房での修行を経て、2016年からは【真空土練鬼】という新たな活動をスタートし伝統に縛られない新しい表現を、沖縄の土や釉薬をベースに考案、釉薬の開発などを独自におこなっている。
これまでにない新しい感覚の陶主として現在個人活動をベースにモノづくりに取組んでいる。

高江洲光(次男)
育陶園 販売部・部長(育陶園 取締役)

航空自衛隊に入隊後、2017年、家業である壺屋焼窯元・育陶園に入社。
現在は販売部門の責任者として、会社経営の一員として奮闘中。

高江洲朋美
若女将 (七代目の嫁)

7代目と結婚後、育陶園に入社。
現在は未来の八代目を育てながら、育陶園のSNSやオンラインショップの写真や文章を紡ぐ作業ををおこなう。
育陶園の日常の営みをはじめ、育陶園でつくるやちむんの魅力を、やわらかく、しなやかに伝えている。

高江洲 忠
育陶園 六代目陶主 伝統工芸士 会長

1951年10月9日生
1972年 愛知県窯業訓練校卒業
父 育男氏(現代の名工)に師事・家業を継ぐ
1973年 沖展入選
1978年 陶芸作家 鈴木五郎氏に師事
1981年 アメリカバージニア州陶芸指導と作陶展
1986年 那覇市伝統工芸品展 那覇市長賞
沖縄三越で初個展
1987年 高江洲康宜賞
壷屋焼公募展奨励賞
1992年 那覇市伝統工芸品展  那覇市長賞 優秀賞
沖縄タイムスホールで第二回個展
1993年 那覇の伝統工芸まつりにて奨励賞
1994年 アメリカバージニア州 陶芸指導
1995年 デパートリウボウ美術サロンにて第3回個展
1999年 デパートリウボウ美術サロンにて第4回個展
沖縄の産業まつり奨励賞
伝統工芸後継者功労賞
2001年 ロワジールホテルオキナワにて壷屋焼秀作展
横浜市みなとみらい21ギャラリーで那覇の伝統工芸ふれあい展
沖縄サミット晩餐会に焼締茶碗を製作
第八回那覇市伝統工芸館まつりにて奨励賞
2002年 伝統工芸士の称号を受ぐ
名護博物館ギャラリーにて作陶二人展(田部井健二氏と)
2003年 第十回那覇市伝統工芸館まつりにて奨励賞
2004年 デパートリウボウ美術サロンにて第5回個展
那覇市観光功労賞
那覇市壷屋博物館にて現代沖縄陶工展
2006年 現代陶芸展 県知事賞(金賞)受賞
2016年 ニュージーランド・ウェリントン市
ジャパンフェスティバルにて実演披露
2017年 デパートリウボウ美術サロンにて第5回個展
2020年 代表取締役を退任、会長へ就任

高江洲啓子
育陶園 女将 取締役

1953年那覇市・横浜市生まれ。
祖父の山田真山が拠点とする沖縄へ、紅型を習いに単身沖縄へ。
名渡山紅型工房へ入社。
髙江洲忠と結婚後、壺屋焼窯元育陶園の女将として、スタッフ30名の賄づくりにはじまり、各店舗の花活け、主に対外的な外商を務め、日々スタッフの面倒をみる。また壺屋やちむん通り会の中でも実行委員として活躍し、壺屋のまちづくりの代表の一員としても活躍。

壺屋焼窯元育陶園 本店

沖縄県那覇市壺屋1-22-33
098-866-1635
OPEN 10:00-18:00
休日:1/1-2

Kamany

沖縄県那覇市壺屋1-22-33
098-866-1635
OPEN 10:00-18:00
休日:1/1-2

guma guwa

沖縄県那覇市壺屋1-16-21
098-911-5361
OPEN 10:00-18:00
休日:1/1-2

壺屋焼やちむん道場

沖縄県那覇市壺屋1-60-2
098-863-8611
OPEN 10:00-17:00
休日:1/1-2

Etha(イーサ)

沖縄県那覇市壺屋1-22-38 103
098-866-1635(育陶園)
OPEN 12:00-18:00
定休日:毎週水曜日・1/1-2

nan*ne(ナンネ)

沖縄県那覇市壺屋1-22-37
098-866-1635
営業時間 11:00-17:30
定休日:毎週木曜日

 

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